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万葉の植物

 万葉の世界は、奈良の都などの天皇や貴族・豪族の世界を語る一方で、日常の暮らしでは庶民の縄文文化や弥生文化が併存しています。

 そうした万葉の人びとに語られた植物(百五十余種)は、とても生活に密着したものでしたが、そこには現代人が失いかけている大事な感性が、たくさんみてとれます。

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 古代の食物を考える時、まず現代に比べたらはるかに保存手段のなかった時代であることを頭にいれておかなければなりません。

 多くの食べものが、その場でしか手に入らない貴重なものであり、ひとたびそのタイミングを逸したら、たちまち生存の危機にみまわれたことでしょう。

 それだけに、植物に対する観察力は、近世以降の発達した農家以上に研ぎ澄まされたものがあったことと思われます。

 他方、そこにはカロリー不足は避けられないながらも、新鮮で栄養価にはあふれたおいしい食材があふれていたことも想像されます。

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 万葉の世界で、住居などの暮らしぶりを表現したものは、あまりありませんが、住まいづくりに欠かせないクリなどの堅木、藤などの蔦類、屋根ふき材の草藁などに目がいきます。

 集落の周辺にはクリや漆を植えて、さらには焼き畑の開墾(ハリハラ)なども行われ、居住空間が次第に広がっていったことが窺われます。

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 古代の人びとにとっての「衣」は、それを手に入れるのは食料以上にとても手間のかかる貴重なものでした。

 絹、木綿のほかの、麻、葛、芭蕉などの繊維材料とともに、染料としての植物の役割も欠かせませんでした。

 古来、草木の命をいただいて染めるという行為は、現代の「塗る」といった作業とは異なります。

 褪せることはあっても、はがれ落ちることのない草木の命を「衣」に染み込ませた暮らしは、草木の魂を身にまとった暮らしでもありました。

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  当然のことながら、カレンダーなどまったく無かった時代のことです。

 種まきや収穫の時期を知るためばかりでなく、季節の変化をつげる草花の開花や渡り鳥の来訪、月の満ち欠けや太陽の高さなどは、暮らしのなかで密接なかかわり合いのあるものでした。

 それらの自然の変化を感じとる感性は、古代人に学ぶべきところはとても多いものです。

 万葉集には、のちの古今集などの宮廷文化に特化していく前の、こうした庶民の切実な暮らしを反映した表現があふれています。

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 縄文時代の平均寿命は14、5歳程度であったといわれます。

 おそらく万葉の時代も、20歳をこえることは少なかったことでしょう。 出産こそが、最大の目的であり、難関でもあったことと思われます。

 そうした環境下では、まず「食」そのものが第一の薬でもあり、病いの克服云々以上に生命の維持そのものに対する強い思いがあり、それが祈りや言霊、歌謡などのなかに不可分のものとしてあらわれていたことと思います。

 また、薬草などとともにお酒も、清めのみならず、消毒や体温を上げる効果などの役割として見落とすわけにはいきません。

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 はじめここのキーワードを「心」にしていました。どうも心では、人間側の視点に偏ってしまいます。万葉の時代の草木と一体の気持ちは「魂」といった言葉によってこそ表現されるものでしょう。

 

 万葉の歌には野の草や花木を詠んだ歌が多く、それは千七百首におよび、登場する植物は百五十数種にのぼるといわれます。

 最も多く詠まれているのは、ハギで141首。つぎがウメの129首、ついでタチバナ68首、サクラ42首、くれない(ベニバナ)29首、フジ27首、ナデシコ26首、うのはな(ウツギ)24首などです。

 これらの偏りに、実用植物重視の視点のなかでも、万葉びとの心のありかが推察されます。 

  植物のキーワードの中心が「魂」というのはやや強引かもしれませんが、「古代の観念においては、生命はその存在と非存在とによって生と死とを分かつものではなく、むしろ盛と衰、強と弱とによって、青春と老衰、健康と病とを分かつ生命力の観念であって、死はそのような生命力の衰亡の極点にあるにすぎない。」(土橋筧)といった考え方のもとに、ここでは人間と自然界を一体の流れのもとにみた視点でとらえています。

【企画・制作】 Hoshino Parsons Project

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